◆ジュニア・アスリート・フェスティバルとは
三重大学教育学部フレンドシップ事業によるジュニア・アスリート・フェスティバルは、教育学部保健体育コースの専門教育科目・体育実技の中の「陸上競技」の授業の一環として、毎年11月に2日間に渡り実施しています。競技会の運営に関わるととともに、子どもとふれ合い、陸上競技のおもしろさ・楽しさを伝え、ジュニア期における良きスポーツとの出会いの場を提供したいということから開催しています。
1日目は中学生・高校生を対象に、オリンピック等で活躍した日本の一流選手を招いて実技講習会を開催し、その指導法を学んだり、その場で大学生達が中学生・高校生に伝えたりする経験ができます。
2日目は小学生を対象に、低学年では走・投・跳に関するリクレーション、中学年・高学年では各学年別の混成競技(走・投・跳)を開催します。
◆「生涯スポーツ」の意義
ストレス社会とよばれる現代の世の中では、スポーツ自体が人々の生活にとって、欠くことのできない大切なものとなってきており、スポーツの果たす役割はきわめて大きいものがあります。
このような生活の意味充実を求めたスポーツの実践を「生涯スポーツ」と呼んでいます。学童(小学生)期に「走ったり」「跳んだり」「投げたり」する運動を正しい技術で行えるようにし、こうした基本的運動能力を総合的に高めておくことは、将来いかなるスポーツにも応用できる能力を広げることになるでしょう。
また、競技を通じ、持てる力を全て出し切る満足感(充実感)、友だちと競走したときの楽しい思い出や、記録に挑戦し新記録を達成したときの感動は、スポーツ全般への愛好的な態度を育み、スポーツを生活の中に積極的に取り込み、生涯スポーツへの第一歩となることでしょう。
◆教育的効果および地域への貢献
三重大学教育学部フレンドシップ事業によるジュニア・アスリート・フェスティバルの実施は、本学の学生にとっては、実際に小学生とふれ合うことでスポーツ(陸上競技)の素晴らしさを学生自らが改めて認識し、教育や生涯スポーツの大切さを知る上で絶好の機会ともなっています。
更に、地域に開かれた大学を目指す三重大学にとって、オリンピックで活躍した日本の一流アスリートを招待し、地域の皆さまに大学のキャンパスや施設を利用していただくことも意義深いことと考えています。
本フェスティバル開催が、地域の子どもたちにとって、体を動かすことの楽しさ・競技を通じ、持っている力を全て出し切る満足感(充実感)を感じてもらい、生涯スポーツに向けた良いスタートとなることを期待しています。
◆実技講習会 招待選手一覧
- 第5回目(2000年)
谷川 聡: 110mH シドニー・アテネ五輪代表、日本記録保持者
- 第6回目(2001年)
土江 寛裕: 100m アトランタ・アテネ五輪代表、4×100mリレー日本記録保持者
- 第7回目(2002年)
山崎 一彦: 400mH アトランタ・シドニー五輪代表、前日本記録保持者
小林 尚子: 100mH 日本選手権優勝・アジア大会代表
- 第8回目(2003年)
小松 隆志: 三段跳日本選手権3度優勝・アジア大会代表
- 第9回目(2004年)
朝原 宣治: 100m アトランタ・シドニー・アテネ五輪代表、4×100mリレー日本記録保持者
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